真性包茎
- 2023年8月12日
- 男性の泌尿器科
真性包茎
真性包茎とは
包茎は、陰茎の亀頭(ペニスの先端部分)が包皮と呼ばれる皮膚に覆われている状態のことです。真性包茎は、包皮の先端が狭いため、勃起時にも亀頭が露出しない状態を指します。
また、ご年配の方の場合、もともとは仮性包茎だったものが亀頭に炎症を繰り返すことで亀頭と包皮が癒着をして真性包茎となることがあります。
仮性包茎とは
真性包茎と異なり、普段は亀頭が包皮に覆われていますが、勃起時に亀頭が露出します。
勃起した際の亀頭の露出は問題なく出来ます。
嵌頓(かんとん)包茎とは
嵌頓包茎という状態もあります。
包皮に狭い部分があり、物理的に亀頭の露出が困難にもかかわらず亀頭を露出させた結果、亀頭の首のところが包皮により締め付けられて血流がうっ滞してしまう状態のことです。
強い痛みを伴い自然に治ることはないため、もしこの状態になった場合にはすぐに元に戻す必要があります。医療機関の受診も検討してください。
真性包茎の特徴
真性包茎は、包皮が亀頭を常に覆っている状態です。これにより、亀頭と包皮の間に垢が溜まりやすいため亀頭部を清潔に保つことが難しい場合もあります。
真性包茎の影響と問題
真性包茎は、一般的に亀頭の清潔を保つことが難しいため、衛生面での問題が起こる可能性があります。亀頭が包皮で覆われているため、細菌や皮脂がたまりやすく、皮膚の炎症や感染症の危険性が高まります。
また、真性包茎は陰茎癌の危険因子とも考えられております。新生児期に包皮切除を行う習慣のある地域では、陰茎癌の発生率が低いためです。
具体的には包茎、繰り返す亀頭包皮炎、清潔に保てないことが陰茎癌のリスク要因ではないかと考えられています。
真性包茎の治療方法
真性包茎の治療方法はいくつかあります。一般的な治療方法としては、環状切除手術が挙げられます。
これは、包皮の狭い部分を切除して亀頭を露出できるようにする手術です。
環状切除手術は一般的に安全な手術です。ただし、メリット、デメリットがありますので手術の前には医師と十分な相談が必要です。手術合併症はもちろんですが、手術後の経過、術後の見た目のことなど詳しく説明を受けて、理解したのちに手術を受ける必要があります。
その他には、背面切開法などがあります。
最後に
真性包茎は、包皮が亀頭を覆い尽くしている状態を指し、衛生面を中心に影響を与える可能性があります。治療方法としては環状切除手術がありますが、手術を行うかどうかは医師との相談が重要です。真性包茎の症状に悩んでいる場合は、お気軽に相談してください。